近年、SNSを中心に「日本の水道水が飲めなくなる!?」「実は水道水は安全ではない!?」などといった情報が発信されています。こうした情報は、必ずしも真実とは限りません。しかし、頻発する地震災害や異常気象は実際に起きていますので、不安に思う方も少なくないでしょう。
本記事では、水道水が飲めなくなるという噂の真相や、今後水道水が飲めなくなる可能性について解説します。また、万が一に備えて今すぐできる対策も紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
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1. 水道水が飲めなくなるという噂の真相
水道水が飲めなくなるという噂は、SNSを中心に多くの情報が発信されています。ここでは、代表的な噂とその真相について解説します。
噂1:水道水に農薬が混入する
・真実:水道水は、水道法に基づき、厳格な水質管理が行われているため、農薬をはじめとする有害物質が混入することはありません。
・この噂の発生源:2022年4月に厚生労働省が改正水道法に基づいて、水道水に含まれる農薬等の残留基準を厳格化する検討を開始したこと。
噂2:地震で水道管が破損し、断水が長期化する
- 真実:地震によって水道管が破損し、断水が発生する可能性は否定できません。実際に、これまでの地震で断水が発生した地域もあります。しかし、多くの場合、ライフラインの復旧作業は優先的に行われ、可能な限り短期間で断水は解消されます。、また、近年では、断水の長期化リスクを低減できる、耐震性に優れた水道管の開発も進められています。
- この噂の発生源:近年発生した大地震により、一部地域で断水が発生したこと。断水のニュースが多くのメディアに大きく報道されたこと。
噂3:水道水が汚染され、飲めなくなる
- 真実:水道水は、厳格な水質管理に基づいて供給されているため、水道水そのものが有害物質等に汚染される可能性は極めて低いです。しかし、異常気象による河川や地下水の汚染など、水質汚染のリスクはゼロではありません。
- この噂の発生源:異常気象により、近年頻発するゲリラ豪雨やそれに伴う洪水などで、河川や地下水の汚染事例があること。
信頼できる情報源
不安を煽るような噂やデマに惑わされないためには、信用できる情報源を知っておきましょう。水道検査は定期的に実施され、その結果は公開されていますので、不安な方はご自身で確認することが重要です。参考になる政府や水道協会のホームページのリンクは以下の通りです。
厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/index.html
公益社団法人 日本水道協会:http://www.jwwa.or.jp/anzen/qa.html
また、自治体のホームページにも水道水に関する情報が開示されていますので、参考にして下さい。
今後、水道水が飲めなくなる可能性
世界的に見ても水道水が飲める国は少なく、その中でも日本の安全性はトップクラスです。国際機関の調査においても、日本の水道水は世界で最も安全な水の一つに選ばれています。
しかし、水不足や水質汚染などの問題から、将来的に水道水が飲めなくなる可能性はゼロではありません。この章では、今後水道水が飲めなくなる可能性について解説します。
水質汚染による影響
地球温暖化や工場・農業排水による水質汚染は世界的にも深刻な問題です。これらの要因によって水資源が汚染され、水道水へのリスクが発生しています。
しかし、日本の場合、水道水として供給される際には、厳しい安全基準のもとに水質検査が行われています。そのため、水道水が飲めなくなる可能性は低いと考えて良いでしょう。
自然災害による断水
近年、地震や異常気象による大雨や洪水などといった自然災害が頻発しています。これらの自然災害は、水道インフラに大きな被害を与え、断水を引き起こす可能性があります。
2024年元旦に発生した能登半島地震では、多くの世帯が断水に苦しみました。地震などの災害による断水は、いつどこで起こるかわかりません。
だからこそ、日頃から備えておくことが重要です。今すぐできる備えに関しては、記事の後半で解説します。
インフラの老朽化
近年、インフラの老朽化が深刻化しており、水道管も例外ではありません。高度経済成長期に整備された水道管は、50年以上経過し、老朽化が進んでいます。
老朽化した水道管は、破損よる断水や漏水による水質汚染、赤水などを引き起こす可能性があります。水道水に異変を感じた場合は、直ちに使用するのをやめ、水道事業者や自治体に連絡して指示を仰ぎましょう。
水不足
近年、異常気象の影響による干ばつや渇水などの水不足問題が世界各地で深刻化しています。日本は水資源が豊富と言われがちですが、日本も例外ではありません。
水不足になると、水道水の供給量が制限される可能性があります。実際に、降水量が少なく給水制限や断水を経験した人も少なくないでしょう。
水不足への対策は、私たち一人ひとりが水の大切さを理解し、荷ごろから無駄遣いをしないように意識することが重要です。
今すぐできる対策
水道水が飲めなくなる可能性に備えて、今すぐできる対策法があります。ここでは、すぐにできる対策法をいくつか紹介します。
日々の生活できる節水
節水は、水不足を防ぐためにできる最も簡単な対策です。また、普段の節水は水道代の節約にもなります。給水制限時や断水時にも重要になりますので、普段から節水の意識を高めましょう。
誰もが簡単にできる節水は以下の通りです。
- 水を出す時間の短縮:シャワーや歯磨き、洗い物などの際はこまめに水を止める
- 節水機能を使う:洗濯機や食洗機の節水モードを使用する
- 節水器具を使用する:節水できるシャワーヘッドや蛇口に交換する
- 雨水の利用:雨水をタンクに溜めておき、掃除や植物の水やりに使用する
一人ひとりが意識することで、いざという時の備えにも緊急時の対策にもなります。
断水への備え
自然災害やインフラ老朽化により、断水する可能性はいつどこにでもあります。断水に備えて、飲料水や生活用水の備蓄が重要です。
飲料水の備蓄
断水時の備えとして、飲料水は欠かせません。ペットボトル入りの飲料水を、最低でも3日分は備蓄しておくことをおすすめします。
ペットボトルの水が安いお店や、必要な水の量をまとめた記事がこちら↓です。あわせて参考にして下さい。
生活用水の備蓄
飲料水とは別に、生活用水の備蓄もしておきましょう。生活用水とは飲料水や調理水ではなく、洗濯やトイレ、掃除などを目的に使用する水です。直接口にするものではありませんが、衛生的にも綺麗な水が良いでしょう。
ポリタンクやペットボトルを有効活用して、水道水を雨水を溜めておきます。長期間になれば水質は悪くなりますので、定期的に水を入れ替えることをおすすめします。
携帯用浄水器
浄水器は、水道の蛇口に直接設置するものを想像しがちですが、現在ではアウトドアや災害時の備えとして携帯用浄水器があります。断水時に飲料水が確保できない時でも、川の水や泥酔でも安全に飲めるほどろ過できるので、備えておくと安心です。
ウォーターサーバーの利用
水道水が飲めなくなる可能性に備え、ウォーターサーバーの設置も有効的です。ウォーターサーバーは、重たいペットボトルを運ぶ必要がないので、女性の方やご高齢の方には特におすすめします。
近年では、SDGsの観点からもペットボトル削減が課題となっていますので、この機会にウォーターサーバーの設置を検討してみてはいかがでしょう。
水道水は安全!しかし備えは必要
水道水は、私たちの生活には欠かせない大切なものです。飲めるなくなるという噂に惑わされることなく、正確な情報収集と備えが必要です。現時点では、水道水が飲めなくなる可能性は低いですが、災害による断水などはいつどこで起きるかわかりません。
安心安全に生活するためにも、いざという時に備えておきましょう!
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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