新潟県の十日町市・津南町で開催されている「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」に行ってきました。数多くのアート作品の中で、特に注目を集めているの作品の一つが「アケヤマー秋山郷立大赤沢小学校」です。秘境とも呼べる場所にあるこの作品では、「感動」「発見」「癒し」を同時に体験することができました。
大地の芸術祭では、広大な自然の中に溶け込むように展示された作品が多く、どれも個性的で心に残ります。「アケヤマー秋山郷立大赤沢小学校ー」もその一つで、訪れる人々に深い感動と発見をもたらし、心を癒す力を持っています。
この記事では、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」の基本情報とその体験の様子を写真と共に紹介します。アートに関する専門知識がなくても楽しめる、感動的でユニークな体験が詰まっています。ぜひ本記事を参考にして、大地の芸術祭を訪れる際の参考にしてください。

この記事はこんな方におすすめです!
・大地の芸術祭に興味がある方
・芸術に興味のある方
・旅行が好きな方
・自然を満喫したい方 etc
本ブログでは、グルメ、スポット、旅行、日常生活に役立つ情報など様々な記事を紹介しています。興味のある記事がありましたら、合わせて読んでいただけると幸いです。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」は、新潟県越後妻有地区(十日町市・津南町)で開催されています。開催期間は、2024年7月13日〜11月10日です。
この記事では、実際の体験の様子をお届けする前に、まずはこの芸術祭の基本情報や魅力について紹介します。大地の芸術祭をより深く楽しむために、参考にしていただければ幸いです。
「大地の芸術祭」基本情報
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、新潟県の越後妻有地域で3年に一度開催される大規模なアートフェスティバルです。2000年に始まり、アーティストや建築家、地元の住民が協力して地域の自然環境や文化を背景に、現代アート作品を展示するユニークなイベントです。
アクセス
大地の芸樹祭へのアクセスは、車でも公共交通機関でも可能です。まずは、「十日町駅」から近くにありメイン会場ともなっている「越後妻有里山現代美術館 MonET」に行くことをおすすめします。
車を利用:関越自動車道「塩沢石打IC」より約45分、もしくは「六日町IC」より約30分
公共交通機関を利用:上越新幹線「越後湯沢駅」よりJR上越線に乗り換え約30分
マップ上のピンは、今回の主要施設になっている場所です。
詳しいアクセス方法に関しては、公式サイトで確認してください。
大地の芸術祭を楽しむためには?
「大地の芸術祭」を最大限に楽しむためには、事前の計画が重要です。まず、大地の芸術祭公式サイトで会場となる越後妻有地区の地図や展示エリアを事前にチェックし、自分が興味のある作品やスポットをリストアップしておくと良いでしょう。
また、各作品の展示エリアには見どころが多いため、十分な時間を確保し、じっくりと回ることをおすすめします。
アートに関する知識がなくても楽しめる展示が多くありますが、パンフレットやガイド付きのツアーを活用することで、より作品への理解が深まります。
さらに、十日町・津南地域は地元グルメや観光が楽しめるスポットも多いので、ぜひ地元の食事や宿泊施設もチェックして、充実した一日をお過ごしください。
会期日程に注意しましょう
大地の芸術祭は、一部の作品を除き、毎週火曜日と水曜日が定休日となっています。開催時間は、通常10時〜17時ですが、10月以降は10時〜16時に短縮されるため、訪れる際は時間にご注意ください。スケジュールをしっかり立てて、見逃しがないように計画を立てることが大切です。
「大地の芸術祭」の魅力

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、自然とアートが見事に融合したイベントで、地域全体をキャンバスに見立てて様々なアート作品が展示されます。
この芸術祭は、単なるアート展覧会ではなく、自然環境とアートが調和し、訪れる人々に感動と新たな視点を提供することを目的としています。地域の魅力を引き出しながら、参加者に深い体験を提供するのがこの芸術祭の最大の魅力と言えるでしょう。
自然とアートの融合
越後妻有の広大な自然の中に点在するアート作品は、自然の美しさとアートの創造性が見事に融合しています。田園風景や山々を背景に展示された作品は、自然の中でより一層引き立ち、作品と周囲の景観が一体となった感動的なビジュアルを生み出します。
入りづらい印象のある美術館や展示会とは違い、観光気分で鑑賞できるのもこの芸術祭の魅力といって良いでしょう。
アート初心者でも楽しめる作品の数々
大地の芸術祭では、アートに詳しくない方でも楽しめるように配慮された作品が多数展示されています。各作品は、難解なコンセプトにとらわれることなく、直感的に楽しむことができるでしょう。
説明や解説がしっかりとされている展示も多く、アート初心者でも安心して楽しむことができます。アートが持つ多様な魅力を、初心者でも気軽に体験できるのがこの芸術祭の大きな特徴です。
見どころ満載で旅行にも最適
越後妻有の地域全体を巡ることで、アートだけでなく、地域の自然や文化も楽しむことができます。広大なエリアを使ったアート展示は見どころが多く、1日では回りきれないほどのコンテンツが揃っています。
旅行プランに組み込みやすく、複数日にわたってじっくりと楽しむのもおすすめです。地域のグルメや宿泊施設も充実しており、アートと合わせて充実した旅行を楽しむことができるでしょう。
有料でも無料でも楽しめる
「大地の芸術祭」では、有料の展示エリアと無料で楽しめるエリアがあり、予算や興味に応じて選択することができます。チケット制の展示もあれば、自由にアクセスできる展示もあり、多様な楽しみ方が可能です。
まずは、気軽に無料で鑑賞できる作品をまわってみるのも良いでしょう。全ての作品を本格的に楽しみたい方は、事前にパスポートを購入やオフィシャルツアーへ参加することをおすすめします。
イベントも盛り沢山
芸術祭期間中には、特別なイベントやワークショップも開催されています。こうしたイベントに参加することで、アート体験がさらに豊かになり、より一層深い理解と楽しみが得られることでしょう。
会期以外でも楽しめる
トリエンナーレ期間以外でも、一年を通じて200点以上作品を楽しむことができます。さらに季節ごとに異なる企画やツアーも開催されていますので、期間中に訪れられなかった方も十分に楽しむことが可能です。
十日町・津南地区への旅行やお出かけの際は、ぜひ作品に注目してみてください。
「アケヤマー秋山郷立大赤沢小学校ー」体験記

「アケヤマ -秋山郷立大赤沢小学校-」は、今回のトリエンナーレでも注目を集める作品の一つです。この小学校は、1924年に義務教育免除地にできた悲願の学校でしたが、2021年に廃校となりました。そして、「人間の生活の力をふたたび手に入れるための学校」として生まれ変わったのが「アケヤマ」です。
今回の芸術祭では、最南端に位置し、最もアクセスが難しい場所の一つといっても過言ではありません。それでもこの場所を選んだのは、単純にどんな小学校だったのか知りたかったのと、秋山郷の豊かな自然を自分の目で体験してみたかったからです。
正直なところ、アクセスは予想以上に大変でしたが、その分忘れられない体験となりました。以下、その時の体験の様子を写真とともに紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
まさに秘境!?険しい山道を進んだ先に

街中の道路を抜け、山道に入ると景色は一変。舗装はされているものの、道幅は狭く、砂利道が混ざる場所もあり、車がすれ違うことすらできない箇所もあるほどでした。
途中、案内の看板も見当たらず、この道で本当に合っているのかと不安になる場面も。しかし、慣れない山道を登り下りしながら進み続けると、やがて静かな集落に辿り着きました。
その集落の一角には、ひっそりと佇む小学校が・・・無事到着です。
途中ですれ違った車は数台だけでしたが、それでも久々に手に汗握る緊張感のある運転でした。運転が苦手な方や、車のメンテナンスが不十分な場合は、特に慎重さが求められます。山道の運転には注意が必要ですので、訪れる際は十分に準備してから向かいましょう。
見た目は廃校!校内には驚きの光景

「えっ!?この小学校が本当にアート空間なの?」最初に到着したときの率直な感想です。見た目は、まさに田舎の廃校そのもので、人の気配もほとんどなく、本当にここでアート作品が展示されているのか、実感が湧きませんでした。
しかし、扉を開けて中に入ると、受付の方がいて、大人一人800円の入場料を支払いました。中に進むと、すでに数人の観客が作品を鑑賞している姿が見え、ようやくここが目的地であることを確信。ホッと一安心すると、そこからは発見と驚きの連続が待っていました。
一階は教室が展示室に・・・

校舎の中は、廃校になる前の姿がそのまま残されており、教室や体育館が展示スペースとして再利用されています。


一階には各教室ごとに異なるアート作品や、秋山郷の歴史を伝える資料が展示されていて、懐かしさを感じながらじっくり鑑賞できます。


二階には圧巻の光景が!?

階段を上り二階へ行くと、そこには一階とはまったく違う雰囲気が広がっていました。体育館全体がアート空間に変貌しており、圧倒的なスケール感に思わず息を呑むほどです。


展示作品はもちろん、映像資料や昔ながらの農具などを通して、秋山郷の文化や歴史を深く学ぶことができました。


各作品やブースには丁寧な説明が添えられているので、アートや文化に詳しくない私でも十分に楽しめました。
正直、最初は一人800円の入場料は少し高いと感じていましたが、これだけ多くのアート作品や貴重な展示物を鑑賞できるので、結果的には大満足です。


ここ数年、こんな風にじっくりと時間を使って芸術を楽しむことがなかったので、とても充実したひとときを過ごすことができました。
それぞれのアート作品について詳しくは説明しませんが、ぜひ皆さんも自分の目で確かめ、体験してみてください。
自然を満喫!流れる癒しの時間

全ての鑑賞を終えて外に出ると、改めてこの場所がもたらす癒しの時間をしみじみと感じました。四方を囲む山々の緑、川のせせらぎ、そして鳥のさえずりが、いつも以上に心に響き渡ります。
帰り道の険しい運転を考えると少し気が重くなりますが、その不安も忘れてしまうほど、心も体もリフレッシュされました。
この場所は、日常の喧騒から離れ、心静かに自然と向き合える貴重な場所です。ぜひ一度、自分のペースでゆったりとした時間を味わいに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
秋山郷周辺のおすすめスポット
「アケヤマ -秋山郷立大赤沢小学校-」でアート体験を楽しんだ後は、周辺の自然豊かなスポットにもぜひ足を運んでみてください。十日町・津南町周辺には、ぜひ訪れてみてほしい魅力的なスポットが多くあります。ここでは、その中から特におすすめの場所をご紹介します。
美人林

十日町市にある「美人林」は、ブナの木々が広がる神秘的な森林です。四季折々の変化を楽しむことができ、特に新緑の時期や紅葉のシーズンは、まるで絵画のような美しい景色が広がります。
近くには、日本三代薬湯としても知られる松之山温泉もあるので、旅の疲れをゆっくりと癒すこともできるのでおすすめです。美人林に関しては、こちら記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
越後妻有交流館「キナーレ」


越後妻有交流館「キナーレ」は、大地の芸術祭の主要施設である「越後妻有里山現代美術館 MonET」と隣接した魅力的なスポットです。ここには、日帰り温泉「明石の湯」や道の駅「クロステン十日町」も併設されており、芸術鑑賞とともに十日町の魅力をたっぷりと味わうことができます。
私自身、十日町を訪れる際には必ず立ち寄るスポットで、リラックスした時間を過ごしています。アート体験と温泉、地元の特産品を楽しめるこの場所を、ぜひ訪れてみてください。
見玉不動尊

見玉不動尊は、秋山郷の入り口に位置し、「アケヤマ」からもほど近い場所にある由緒あるお寺です。目の健康にご利益があるパワースポットとして知られており、参道に続く石段の脇を流れる七つの滝が、この場所の特徴をさらに引き立てています。
滝の音を聞きながらマイナスイオンをたっぷりと浴びることで、心身ともに癒される空間が広がっています。アクセスも良好で、近くにはお土産店や休憩所もあるため、参拝の後にゆっくりと過ごすこともできます。
今回、私自身も初めて訪れましたが、ぜひまた訪れたいと思えるスポットでした。リフレッシュを求める方には、ぜひ訪れていただきたいおすすめのスポットです。
アートと自然が織りなす大地の芸術祭を体験しよう

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、アートと自然が一体となった特別な空間で、訪れる人々に感動や癒しを提供してくれます。自然豊かな越後妻有の地で、アート作品が地域の文化や歴史と融合し、他にはない体験ができるのがこの芸術祭の魅力です。
今回ご紹介した「アケヤマ -秋山郷立大赤沢小学校-」や周辺のおすすめスポットを含め、どの場所も心に残る瞬間を与えてくれるでしょう。アート初心者でも楽しめる多様な作品が揃っているので、誰でも気軽に訪れることができます。
ぜひ、アートと自然の融合を体験し、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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