へぎそば発祥の聖地へ。新潟出身の母が勧める小千谷「わたや本店」のお蕎麦と丼

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「新潟に帰ったら、これを食べないと始まらない」。

埼玉に住む私たち夫婦は、普段はどちらかと言えば「うどん派」です。けれど、新潟の『へぎそば』だけは別。あの布海苔(ふのり)がつなぎに使われた独特の質感は、普通の蕎麦とは一線を画す「特別な食べ物」という認識で、帰省の際には夫婦揃って食べずにはいられない大好物なのです。

いつもは十日町の『由屋』に吸い寄せられる私ですが、今回は新潟出身の母の強い勧めで、ついにその暖簾をくぐることになりました。

訪れたのは、小千谷市にある『わたや本店』。 大正10年創業、へぎそばを全国に広めた「発祥の店」と言われる聖地です。母からその名を聞かされ、「いつかは行きたい」と想い続けていた老舗。うどん派夫婦をも惹きつける、100年続く「原点の味」をレポートします。

【あらかじめご了承ください】

この記事に記載している味の感想や店内の雰囲気、混雑状況などは、あくまで筆者が訪れた際(202X年〇月)の個人的な感想・体験に基づいています。味の好みや感じ方には個人差がありますので、一つの参考としてお読みいただけますと幸いです。また、メニューや営業時間等の最新情報は、必ず公式サイトなどでご確認ください。

筆者
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この記事はこんな人におすすめです!

  • 新潟・小千谷で「本物のへぎそば」を食べてみたい方
  • 「へぎそば発祥」の歴史ある名店に興味がある方
  • 「由屋」などの人気店と「わたや」の違いを知りたい方
  • 普段はうどん派だけど、たまには特別な蕎麦を楽しみたい方
  • 落ち着いて食事ができるお店を探している方

このブログでは、身近にある「気になる」をテーマに、グルメや観光スポット、生活に関する情報などさまざまな記事を紹介しています。気になる記事がありましたら、ぜひ合わせてチェックしてみて下さい。

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念願の「聖地」へ。歴史を感じるノスタルジックな空間

「本店」へのこだわり

「わたや」は今回訪れた本町の「本店」と、こぶし通り沿いある「平沢店」の2店舗があります。大人数で利用したり、車でのよりやすさを優先するなら「平沢店」も良さそうですが、今回はあえて「本店」を選びました。

母の勧めはもちろんですが、やはり「へぎそば発祥の聖地」を訪れ、歴史を感じてみたかったからです。

営業終了間際の滑り込みで見つけた、穏やかな時間

お昼の営業終了ギリギリのタイミングで伺ったのですが、それが功を奏しました。行列ができることも多い人気店ですが、運良く待たずに席へ案内していただくことができました。賑やかな時間帯とは違う、ふっと息がつけるような穏やかな空気の中で食事をスタートできました。

歴史の深みを感じる、しっとりと落ち着いた佇まい

店内は、公式サイトにもある通りどこか「ノスタルジック」な雰囲気。
100年以上続く老舗らしい歴史を感じる佇まいで、照明も少し落とされており、しっとりと落ち着いた趣があります。古い建物特有の良さがありながら、全体的に清潔感があって、とても居心地が良い空間でした。

【実食】聖地で頂く100年フードのへぎそば

小千谷 わたや本店 へぎそばと天丼セット

世代を超えて受け継がれ、地域の文化として認められた食に贈られる「100年フード」。小千谷のへぎそばは、令和4年に文化庁によって認定されています。

ここ『わたや』のへぎそばは、まさにその名にふさわしい歴史を背負っています。そんな「聖地」とも呼べる場所で頂くへぎそばは、一体どんな味なのだろう。期待に胸を膨らませながら、お膳が運ばれてくるのを待ちました。

へぎそばだけじゃない、つい惹かれた丼セット

へぎそば屋さんに行くと、いつもなら「蕎麦と天ぷら」の組み合わせが僕たちの定番です。しかし、今回はお腹がかなり空いていたこともあり、メニューを見てどうしても気になった「丼セット」をいただくことに。

私は「へぎそばと天丼」のセット、そして妻は新潟名物の「へぎそばとタレカツ丼」のセットをそれぞれ注文しました。

つるりと心地よい喉越しと、優しいつゆ

まずは主役のそばからいただことに。へぎそば特有の「つるり」とした喉越しはさすがで、非常に心地よく箸が進みます。コシについては、他店と比べると少し控えめで、柔らかめの食感がお好みの方にはぴったりかもしれません。

つゆは、しょっぱすぎない上品な味わい。普段から濃いめのつゆを好む私としては、最初の一口は少しおとなしい印象を受けましたが、お蕎麦本来の風味をそっと支えてくれるような、優しい仕上がりでした。

どんぶりは米どころならではの美味しさ?

セットの丼ものについても触れておきます。天丼のタレの味もお蕎麦のつゆと同じように、全体的にかなり控えめな印象でした。妻のタレカツ丼も同様で、正直なところ、濃い味を期待していた僕たち夫婦にとっては「もう少ししっかりした味があってもいいかな……」と、少し物足りなさを感じてしまったのが本音です。

ですが、今思えば、歴史あるへぎそば屋さんでパンチのある味を求めていた僕たちが、そもそも間違っていたのかもしれません。

米どころ新潟ということもあり、ベースのご飯は文句なしに美味しい。お蕎麦と同様に、お米そのものの甘みや味を最大限に生かすために、あえて他店に比べても控えめな味付けにしていたのではないか。食べ終わった今、そんなふうに感じています。

100年続く「飽きのこない味」という納得

率直に言えば、濃い味を好む僕やうどん派の妻にとって、全体的に「あと少しパンチがあってもいいかな」と感じる部分はありました。個人的には馴染みのある他店の味が恋しくなる瞬間もありましたが、これもまた一つの好み。

ただ、食べ終わった時にふと思ったのは、この「上品な引き算」こそが、100年以上も飽きられずに愛され続けてきた理由なのだろうな、ということです。主張しすぎないからこそ、何度でも立ち寄りたくなる。そんな老舗の奥深さを感じた食事でした。

「聖地」を訪れて気づいた、へぎそばの奥深さ

「一度は行ってほしい」という母の言葉に背中を押され、ようやく訪れることができた『わたや本店』。

正直に言えば、濃い味好きの私にとっては、お蕎麦のつゆも丼の味付けも「少し物足りない」と感じる部分はありました。慣れ親しんだ他店の味が恋しくなる瞬間もあり、あらためて自分の好みを再確認する機会にもなりました。

けれど、へぎそば発祥の地という歴史ある空間で過ごした時間は、それ以上に価値のあるものでした。

これまでは「布海苔(ふのり)が使われていて、綺麗に並んでいて、ツルッとした喉越しとコシがあればへぎそばだ」という、どこか決まりきった認識でいた僕。しかし今回、この聖地の味に触れたことで、その奥深さを知ることができました。

お店によって、つゆの味や濃さも違えば、お蕎麦の食感も、丼とのバランスも千差万別。どれが正解というわけではなく、それぞれに守ってきた「こだわり」があるのだと気づかされました。

今回の訪問をきっかけに、これからはもっといろいろなへぎそば屋さんを回って、その店ごとの個性を楽しんでみたい。そんな新しい楽しみが見つかった、思い出深い新潟帰省となりました。

もし皆さんも近くを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。歴史を感じる空間でいただく一杯は、きっと素敵な体験になるはずです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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